うーむ、この子も越冬するのか・・・とやや複雑な心境ですが、とりあえず外に置いて
普通に越冬させようかと思います。(今は玄関にいますが)
本来は、土の中に潜ってサナギになるそうです。
そういえば、ビオトープの畑でジャガイモ掘りをさせていただいた際に、こんなサナギを見つけて、『繭は作らないのかな?』と思った記憶があります。
さて、どうなるものやら、楽しみ半分、怖さ半分で見守ろうと思います。
追伸
折角、先日ブログで取り上げていただいたザリチャン1号は、天に召されてしまいました。
その分、ザリチャン2号が、ガンガン でかくなり、今朝も脱皮しておりました。
できるだけ長生きさせてあげたいと思います。」
お便りありがとうございます。
この幼虫は、色や模様はアゲハの幼虫に似ていますが、お尻には大きなとげがあります。
毒はないはずですが、天敵のトリにはちょっと食欲をなくさせる効果があるのかもしれません。
ガの仲間は、糸を吐いて繭を作ってその中で蛹(さなぎ)になるものがいます。
この代表的なものは小学校でも飼育するカイコです。
でも、こうやってつるっとした表面の蛹になって、普通の土の中で冬を越すものも少なくないですね。
今年も、専用畑のサツマイモは元気ですが、大きな虫に食われた穴がいっぱい開いています。
11月の芋ほりの時は、サナギを見つけられるかもしれません。
さて、
実は、私もつい先日、我が家の庭の鉢植えのクサギ(在来種です。嫌なにおいがする葉っぱなので、この名前があります。臭木??ふつうは植えないのですが、我が家の奥様が染色用に栽培中)の葉っぱに、大きな幼虫を見つけました。
植木鉢の葉っぱの下に大きなころころしたウンチ(5ミリほどの円柱形)がたくさんあったので、何かいるぞと枝の間をよく探して見つけたのです。
(擬態(ぎたい:周りのものに似て、目立たなくなって隠れる方法)…というほどではないけれど、葉っぱと同じ色なので、じっとしているとすぐには気が付かないのです。)
[右下のコンクリートの上に転がっているのがウンチ。幼虫は中央]
これも同じく、巨大で太さも長さも私の中指ほどあり・・・。
明らかにガです。
接写写真を写そうと近づいたら、上半身を持ち上げてぶんぶん振り回し…。
いやだという意思をはっきり示します。なかなかの迫力。
あとで、動画を撮ればよかったと、悔やむばかり。
もう、この個体は終齢(しゅうれい:サナギになる直前の段階の事)。
次の日に見たらもう姿を消していたので、近くの植木鉢の草陰でも、鉄鋼マンさんのところの個体のような茶色でつるつるしたサナギになって、じっと春先を待つのだろうと思います。
やや色味は薄いけれど、姫君のイモムシと同じ種類のように見えます。
鉄鋼マンさんのご自宅から我が家まで、直線で500mほど。
ご近所の庭はもっと近いかもしれません。
ですから、ひょっとしたら、同じ親の兄弟姉妹かもしれません。
これだけ大型のガだと食欲旺盛なので、1本の木にたくさんの卵を産まないのかもしれません。
植木鉢の中を、ごそごそとサナギを探したくなりました。
つくし野の町は、人間のものと思い込んでいますが、ちゃっかり昆虫たちが命をつないでいることが感じられたエピソードでした。
鉄鋼マンさん、またお便りをお待ちしています。
以上です。
追伸:台風接近中です。次回の開催は、プロブで案内します!
[九州の朝倉市に単身赴任中の高見顧問からお便りをいただきましたので加筆します]
ブログ拝読。
蛾(ガ)は毒を有する種類もいて、嫌われ気味ですが、結構綺麗な蛾もいますよね。
好きか嫌いかは別として、オオミズアオなんかついつい写真を撮りたくなりますし、ヤママユやクスサンなどの大型種もね。
昔、ネパールでヨナグニサン(日本にいるものと見た目が良く似ている亜種)を見つけたときは驚きました。
日本に戻って色々調べたら、インド~中国~東南アジアに同種の蛾がいることが判り、ヨナグニサンがはるばるネパールまで生息域を広げていたわけではありませんでした。
蛾は嫌いと即断(そくだん:すぐに決めてしまうこと)せずに関心を持ってくれる子どもたち(親御さんも)が増えるといいですね。
生物学の分類では蝶と蛾は同じ扱いだったはずですね…。
昨年の11月初旬、鹿児島県の開聞岳山麓で渡りをするアサギマダラの群れが休息していたことを思い出しました。
初夏にここ朝倉でも北上するアサギマダラを見かけましたが、往路と帰路とが異なるのか、この秋は見かけませんでした。
今後も色々な生き物に注意していきます。
なお、現在は山から大雨の時に流されたと思われるヒキガエルを現場事務所で保護し、手元におります。
近くヒキガエルを山に返すべく、準備中です。
高見さん、おたより感謝です。
現場事務所の中をヒキガエル君がのしのしお散歩する映像も送っていただいたのですが、うまく動画をアップできず。残念なのですが、ごめんなさい。今回は諦めます。
文章:鉄鋼マンさん、小池常雄
写真:鉄鋼マンさん、小池常雄
ブログ編集:小池常雄
注:鉄鋼マンさんのお写真は、小池の責任で少しトリミングさせていただきました。