次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第12回特別活動は、「茎ブロッコリー・ハクサイ菜の花を収穫しよう!」を3月24日日午後の実施しました。次の特別活動の実施日・内容は未定です。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。

2015/05/16

活動報告 2015年度 第2回「畑でおイモや作物を作ろう!」

※ 文末に《おまけその7:Aさんからのお便り》を追加しました。
 コメントもあります。(6/2)


文:小池さん
写真:平嶋さん、井上さん、小池さん



小池です。5月16日(土)、本年度2回目の活動を実施しましたので報告をします。

この日は台風のあとの前線の影響が残ることが予報されていて、1週間ほど前からずっと天気予報を心配していました。当日も、朝からイモの苗やミニトマトの苗などを買い出しに行ったのですが、午前中は雨が残り、活動時間までに雨が上がるかとても心配でした。

それでも、11時過ぎには明るくなり、関東地方のレーダーにも雨雲が去っていく姿が確認できたので、井上さん、平嶋さん、樋村さんと4人でタープを張るなどの準備を始めました。



活動は、いつものように小学校の東門の前に集合して始めました。事前の参加者の申し込みの確認は、ブログを通じてのものだけにしていますので、どのくらいの人数が集まるのか、どなたが参加希望なのか私には事前につかめません。

今回は、数名から「今日はやりますか?」とメールで連絡を受けました。屋外の活動は、いつもお天気や作物・生物が相手なのでなかなか難しいのです。雨が止んだので実施したのですが、午前中で雨だから翌日に延期…と考えた方がいて、これが翌日の後日談を生じました。
(→《おまけその2》を参照)


皆でそろって、ビオトーププロジェクトの旗をもった平嶋さんを先頭に畑に移動です。高見さんが一番後ろで皆の安全管理をしてくれています。



準備をしておいたタープに落ち着き、この日は温度も湿度も高かったので、水分の補給に気を付けながら活動を開始しました。

活動前のお話しでは、サツマイモという作物の特徴、原産地、苗の作りかた、苗の植え方のいろいろ、などについてお話ししました。


この日苗を準備しておいたのは、「ベニアズマ」150本(昨年は120本)と「ムラサキイモ」50本(昨年は40本)でした。今年は春先の低温傾向もあり、ホームセンターに行って予約しておいたのですが、なかなか入荷の連絡が無く、確認できたのは前日でしたのでひやひやしました。ネズミの被害がひどいので、近くの中村農園はもう今年から、苗作りは止めてしまったそうです。

いろいろな植え方があるけれど例年と同じ「船底植え」という方法で植えました。ムラサキイモは「パープルスウィート」という種類のものです。

どんな風に土の中でサツマイモのおイモが出来るのか、写真をお見せしました。おイモをそのまま植えて育てると思っていて、苗を植えるということを知らなかったお母さんもいて、子供たちよりお母さんたちの方が一生懸命お話を聞いてくれました。

またサツマイモ以外にも、この日準備しておいたカボチャやトマトの苗(4種)、ツルナシインゲン、エダマメ、ラッカセイについてもお話ししました。



お話しの後、中村さんが提供して下さった畑に移動し、サツマイモの苗から順に植えました。事前に中村さんがウネを立てて準備して下さってあったので、とても楽ちんで、皆で交代にどんどん植えて行きました。200本の苗も、あっという間です。



畑の奥の方には、スイカと、カボチャ(4種)の苗を植えました。

これらの苗を植えるには植え付け用の塚を起こし、ここに丁寧に牛フンと化成肥料を施し、マルチという黒いシートで被います。その中央部に切れ込みを開け、そっと苗を植えるのです。苗は、家族単位で2回植えられました。


初めての経験だった子も多かった様子でした。やさしい気持ちで植えて欲しいとお願いしました。苗のポットをひっくり返すと苗の白い根が一杯、生えていました。ふわふわの綿毛のような毛根(もうこん)も見えました。

スイカは表面が黒い種類を植えました。4種のカボチャは、①オレンジ色の小さなハロウィンカボチャ、②坊ちゃんカボチャ、③栗ホクカボチャと④球形ズッキーニです。

以前お話ししましたが、このズッキーニは、ツルを長くのばして育つ種類ではなく、茎は短く垂直に伸びていくタイプで、ヘポカボチャというカボチャの一種です。お店には並ばない種類ですが、面白い形とオレンジ色とでなかなかかわいいので楽しみです。(昨年は皆、参加者に上げてしまい、私は食べられずに終わりました。)

こういうカボチャの種類(色、形、生り方、味)の違いは、カボチャという園芸種ではあるけれど、生物多様性の一つ(種の多様性)を人間がうまく引き出して自分たちのために利用している良い例で、とても興味深く感じられます。



中村さんの畑で植え付けを終えた後、元の畑に移動し、今度は野菜の収穫をしました。サヤエンドウ、ハツカダイコン、コマツナ、ベビーリーフの順に収穫しました。人数分には足りなかったのでジャンケンしてダイコンも収穫しました。

サヤエンドウは、本当にこの1週間ほどが生育のピークだったと思われ、子供たちが収穫するのにちょうどいい高さにたくさんなっていました。ネットの裏側は、大人には収穫しにくい場所でしたが背が小さい子供たちにはちょうどいい高さで、入り込んで収穫したのも楽しかったのではないかな?本当にたくさん取れました。

ダイコンは花が咲いて(トウが立つと言う)しまいましたし、細いものでしたが、それなりに抜くのは大変で楽しい体験だったと思います。ベビーリーフも成長が早く、あっという間に花が咲いた種類もありました。ハツカダイコンは、ちょうどいい大きさのものがたくさん収穫できました。

遠慮して小さいプラスチック容器にしたけれど…という控えめなお母さんもいましたが、参加者が少なかったのでたくさんの収穫があり、ニコニコしてくれました。これからは大きい袋を用意して下さいね!!





ここで、活動時間が長くなりすぎることを心配して、集合写真を撮り、一応公式の活動は終了としました。




しかし、参加者はなかなか立ち去り難かったようで、全員が自由参加の形でさらにこれまでの畑にタネを植えました。植えたのはラッカセイ(ピーナッツ)、エダマメ(2種)、ツルナシインゲン、チンゲンサイなどです。

この中で、ラッカセイは、昨年収穫しておいた生の殻つきのものの殻をわって種を取りだし、1か所に2つずつ植えました。皆さんもピーナッツは良く食べるけれど、こんな経験をするのは初めてだったのではないですか?植えた後、ハトに食べられないように地面をシートで被いました。

ツルナシインゲンのタネの袋を開けるとターコイズブル―(鮮やかな明るい青色)のタネが入っていて、驚いていたお母さんがいました。これは薬剤が塗布してあり、人間には無害だけれどハトが芽吹いたときに食べようとするとたぶん変な味(私は試したことは無いので、想像ですが…)がするので、それ以降二度と食べず、食害を防ぐためのものだ…というお話をしました。

昨年同様、ソラマメは収穫するには少し時期が早く、この日の収穫は見送ることにしました。サヤが空を向いてつくのでソラマメというのだということや、このサヤが下に向いてきたらちょうど収穫の時期で、収穫した後3日ほどで鮮度は急激に落ちてしまう。でもとれたてはとてもおいしい…というお話をしました。

また、定例の活動以外でも収穫できると良いな…と考えています。



中村さんが、カブトムシの幼虫を分けてくださるというので、希望者で秘密の場所に行きました。栄養たっぷりの腐葉土を食べて、ころころと大きくなった幼虫を分けていただきました。カブトムシ相撲大会までに立派な成虫にしてくださいね!



今回の活動の参加者数は、児童7名、未就学児1名、保護者7名、講師・顧問他6名(中村、臼井、樋村、平嶋、高見、小池)、取材2名の合計23名でした。


この活動は、つくし野の街に育つ子どもたちが、子供たちの時間にこそ経験すべき様々な体験活動を、小学校の公的活動では実施しにくい内容を優先し、特に環境学習の視点を重視しつつ企画し、実施しています。この考えは10年前から一切ぶれておらず、今後とも変わりません。参加して下さった皆さん、ありがとうございました。支えて下さった皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに!!



《おまけその1:お元気になったENさん》

畑を貸して下さっているENさんが体調を崩されたと聞いて心配していました。お元気になったと聞きましたので、活動の終わった後、小池・高見・平嶋の3名でご自宅にお見舞いに伺いました。

その時はお目に掛かれなかったのですが、後から小池の携帯にお電話を頂き、元気なお声でしたので安心しました。また畑での活動を見に来てほしいとお伝えしました。



《おまけその2:翌日の特別追加家族対応》

活動の翌日、17日日曜日午後、自宅にいるとKさんの奥さんから電話がありました。集合時間なのに誰もいない!!とご主人から連絡があったというのです。無論、前日の土曜日に活動は無事終えていたのですが、そのままにもできず、あわてて一人で小学校の東門に駆けつけました。

ここにはお父さんと1年生と未就学の男の子2人がぽつんと立っていました。聞けば、昨日は午前中が小雨だったので中止だと思ったのだそうです。さすがに、ここで「さようなら…」というわけにもいかず、Kさん父子3人のために特別活動を急きょ実施することにしました。

もちろん、苗やタネは植えてしまったので、その活動は出来なかったのですが、前日に行った活動の概要を説明。サヤエンドウ、ハツカダイコン、ベビーリーフはこの日でも十分な収穫量がありました。

新しいサツマイモ畑にも案内し、ご自宅までお送りしました。これから、開催するかしないか、わからないときは電話して欲しいとお願いしておきました。10年目で初めての経験をしてしまいました。




《おまけその3:事前の準備作業》

15日の活動日の前の週、10日日曜日の夕方に、樋村・平嶋・井上・小池の4名で畑の準備をしました。私は毎週のように畑に通い、雑草を取ったりしていますが、なかなか十分には出来ません。草刈りやソラマメの世話などをしました。樋村さんはさらに別の日に1人でウネを立てて下さいました。

顧問のみなさんのこういう活動と準備があって、当日の活動が安全で充実したものになります。こんな準備作業がある事を知っていただきたく、おまけに入れました。




《おまけその4:スクールニュース》

今回も月刊誌「スクール・アメニティ」の記者岡本さんが参加して下さいました。当日の活動内容が、同誌が発信するブログニュース「スクール・ニュース」に掲載されました。
 ↓
『スクールニュース vol.119 編集部から 体験型環境教育の現場
 つくし野ビオトーププロジェクトシーズンX5月』



《おまけその5:MXTV(東京メトロポリタンテレビジョン)の取材》

この日は初めて、MXTVの報道局のニュースディレクターKさんがビデオカメラを持って取材に来てくれました。

活動の中で、子どもたちの笑顔はうまく撮れたでしょうか?活動の終了後、ひとりひとりインタビューも受けていましたね…。うまく感想をお話しできたかな?

Kさんによれば、もう数回、活動の取材を重ね、夏ころに編集してニュース番組の中で紹介して下さるとのことです。お楽しみに・・・!



《おまけその6:活動の感想を書いて下さい》

参加して下さった保護者の皆さんに、活動の感想などをブログのコメントに書いて下さいとお願いしました。それに対して、コメントの記入方法がわかりにくいとのご意見を頂きました。
ブログ記事の下にコメント欄を表示するようにしましたので、ここにご記入ください。
コメントは、スパム防止もかねて一旦管理人が公開して問題ないかチェックしますので、表示されるまで時間がかかることをご容赦ください。



《おまけその7:Aさんからのお便り(活動の感想)》

5月の活動に参加して下さった「A」さんから、写真と共にうれしいメールをいただきましたので、ご本人のお許しを得て転載します。(文章の一部を小池の責任で調整しています)


いつも本当にありがとうございます。
そらまめの収穫、とても楽しみにしています。

ちなみに、前回活動で収穫したお野菜はどれもこれも大変おいしく、ありがたい気持ちで頂きました。
ピザ、茹でただけ、洗って並べただけといった簡単なものですが、記念写真を撮ったのでおとどけします。



Aさんへ:
おたより、ありがとうございました。
またのおたよりを楽しみにしています。
やはり、野菜もきれいに料理すると、一層おいしそうに見えますね!!

小池常雄



1 件のコメント:

Sydney さんのコメント...

子供の入学でビオトープ活動を知り、参加させていただいております。
子供は勿論のこと、一番楽しんでいるのは親である私です(-_^)

今回2回目の参加で、サツマイモ、トマト、スイカ、かぼちゃ、インゲン、落花生やズッキーニ等を植え、サヤエンドウやミックスベビーリーフを収穫させていただきました。

お芋類は、種芋を植えるのだろうと思っていましたので
サツマイモのつるを埋めたらそこから根が張りだすことを知り本当に驚きました。
(夫は、私が知らなかったを驚いてました@@;)

他にも、サヤエンドウのどの部分が可食部になるのか、そら豆は、どんな向きでなるのか、知らなかったことを、実際に見て触って確かめることができるのが楽しくてたまりません。
私が子供の頃に来れていたら、もっと理科が好きだったかも~^^。

ビオトープの活動は私たち親子にとっては月に一度ですが、
その間、畑に水をまいてくださったり、アブラ虫をガムテープでペタペタと手作業で
駆除してくださっていたり、etc…
皆さんの多くの手間と時間をいただいて、このような素敵な機会があることに感謝します。


ドッサリと収穫したサヤエンドウは、その夜配達に来てくれた
いつものゆうパックのおばちゃんにもお裾分け。
「さやえんどうは、卵とじが一番よっ」と言われたので、作ってみましたよ。

サラダ、サヤエンドウの卵とじ、塩炒め、筑前煮の彩りになりました。
お御馳走様でした。

By Sydney